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2013年10月11日 (金)

声帯を鍛える!?

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こんにちは、ボイストレーナーの高岡です。


「声帯を鍛えるんだ!」

と言ってカラオケで何日も、何時間も歌を歌い続ける人がいます。


昔はプロでもそのような考え方の人がいましたし、
本やネットにもそういった記述を見かけた事があります。


結論を先に言うと、

声帯は鍛える事ができませんし、鍛える必要もありません。


今回は「声」という楽器について考えてみます。



■声帯は筋肉ではない


はじめに注意をしておきたいのが、『声帯は筋肉ではない』という事。

筋肉は一般的に、トレーニングによってダメージを与えて、
それを回復する事で成長を促しますが、声帯は筋肉ではないのでそれができません。


傷つけば傷つきっぱなしの消耗品。

扱いが悪ければそれだけ寿命が縮まってしまう繊細な器機なのです。


声帯をうまく扱う事は歌に取って非常に重要な事です。

「コントロールする」という意味では鍛える必要がありますが、

「筋肉を増大する」という意図でのトレーニングは絶対にしてはいけません。


■管楽器に置き換えて考えてみる


管楽器は人の発声の構造に非常に似ています。


「リード」・・・管楽器の口を付ける部分。
人で言う声帯にあたります。

「本体部分」・・・共鳴部位。人間は胸や顔の中を共鳴して音を
大きくするので、それと同じ機能を持っています。

「音の出口」・・・管楽器の発音部分。
これが人で言う口にあたります。


そして、管楽器は人の呼吸で発音するので、肺機能は人間が行う事になります。
管楽器が人の声に近いと言われるのは、こうした発音構造が似ている事も原因と考えられます。


■「リード」は非常に軟弱な器官。


管楽器では、リードは一定期間使用され、消耗すると交換します。
これによる音質の変化は、本当にわずかな物と考えて良いでしょう。


人間には自然治癒能力があるのでこういった事態にはなりませんが、
交換できるなら定期的に交換したいほど、

声帯は痛みやすく、消耗しやすい

物なのです。


これをカラオケで何時間も酷使し、声帯に傷を付け続ける行為は、まさに愚の骨頂です。

声帯はただの道具に過ぎないのですから、鍛えて強くなるはずはありません。


■声帯による声質の違い


多くの人が誤解しがちなのが

「声は声帯で作っている」

という解釈。


昔、プロの一流のゴスペルシンガーの声帯を調べたところ、

一般人の声帯とほとんど違いが無かった、

という話があります。


また、男性と女性でも声帯自体は数ミリしか違いがありません。


その声質に差を産み出しているのは、

・声帯の周りの声道の長さ

・身長、体重等の身体差

・顔の骨格、歯並び、鼻腔の形

など、体全体のあらゆる共鳴部位によってその人の声が作り出されています。


喉はそれを音声にするツールに過ぎず、喉自体がその声質を作っているという訳ではありません。


■声帯は大事にしよう


声帯は消耗品です。

なるべく無駄遣いをしないように、声帯に負担をかけない歌い方を習得する事が大切です。


歌っているとすぐに喉が疲れる、枯れてしまう人は、

歌い方を今一度見直した方が良いかもしれません。


喉が疲れやすい人(長時間歌えない人)へ


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